システム変更

 部屋の綺麗さを維持するにはそれなりの労力が必要と思われるが、システムを最適化させることによって、かなりの労力が減少することが判明した。

 最適化するにあたり必要なことは、「変数の個数削減」「変数幅縮小」「演算性能向上」の3つだと考える。
 「変数の個数削減」とは、即ち「物の削減」である。物が多ければ多いほど解を出す,つまり物の配置最適化に苦労するわけである。
 「変数幅縮小」とは、変数に限定をかける,即ち「物の移動距離短縮」である。物を定位置に置くため部屋を跨がなければならないのと、使用する部屋に定位置があるのでは、億劫さが雲泥の差である。所謂「整理」が良い理由が、ここにある。
 「演算性能向上」とは、即ち「掃除道具や収納具の向上」である。性能がより良い演算機であれば、より早く解が得られる,つまりより便利な家具を使用することにより、部屋を清潔にさせやすいのである。

 しかしながら、上記三点は満遍なく行うことで初めて進化を発揮する。特に皆は「演算性能向上」に走りがちだが、演算機を多数導入してしまうと、「変数の個数削減」を逆行してしまう。その為、家には多数の掃除道具、収納具を備えているにもかかわらず、掃除を怠る,収納具によって乱雑になる結果となってしまう。逆に「演算性能向上」を怠ってしまうと物を配置するための自由度が著しく減少し、演算機能の鈍化並びに停止してしまう。

 したがって、「変数の個数削減」「変数幅縮小」「演算性能向上」を三つの大変数とし、その極値こそが、生活上最適な部屋と言えるのではないだろうか。